スマホ組み込みのセキュリティキーを設定してGoogleアカウントの認証手段として使う
今回はGoogleアカウントの認証手段としてセキュリティーキーを設定するというお話です。
Googleアカウントにはセキュリティを強めるために2段階認証の設定ができます。通常のログイン手段(メールアドレスとパスワード)とプラスでもう一つ別の認証手段を用いて本人確認を行うというものです。2段階認証の手段は様々あります。
本記事はいくつかある中の一つであるセキュリティキーの設定方法ち使い方についてご紹介します。2段階認証の手段としてキーとなるものを用意しておきそれを使うことで本人確認ができるようになります。このキーとなるものがなければログインすることはできないので不正ログイン対策にもなります。ここではスマホをキーとして設定しています。
- 事前に用意するもの
- スマホ組み込みのセキュリティキーを設定する
- 設定後にログインするとどうなるか
それではよろしくお願いします。
事前に必要なものについてです。
設定に必要なもの
- セキュリティキーとして使うスマートフォン
スマホがあればOKです。iPhone/Androidどちらでも良いです。後述しますが専用のアプリを取得する必要があります。
スマホ組み込みのセキュリティキーを設定する
設定完了までの流れについてです。
セキュリティキー追加の画面を開く
2段階認証プロセスがオンになっている場合は詳細に入ります。「2つ目の手順を追加してログインを確認する」のところにある「セキュリティキーを追加」を押します。
★2段階認証の設定について
>Googleアカウントで2段階認証の設定をしてセキュリティを強化し不正ログイン対策をする
セキュリティキーの選択
キーの選択画面が表示されます。ここでスマホにするか外部セキュリティキー(USB・Bluetoothの)にするか選びます。どちらでも良いです。今回はiPhoneをセキュリティキーとして設定するのでスマホのほうを選択します。
アプリ
アプリを取得するように指示があるので、次にスマホ側の設定に移ります。設定ができたらこの画面右下の「OKAY」を押します。
スマホにアプリを入れる
「Google Smart Lock」というアプリをスマートフォンにインストールします。
App Store:Google Smart Lock
アプリの設定
インストールできたらアプリの設定をします。この設定ができればセキュリティキーの設定はほぼ終わりです。
アプリ初期画面
アプリを開くと次の画面が表示されます。「使ってみる」を押して先に進みます。
Googleアカウントと連携
スマートフォンで既にログインしているGoogleアカウントがあれば次の表示がでてきます。Gmailにログインしているアカウントが選択できるようになっていました。
対象のアカウントを選んで「続行」を押します。ここからセキュリティキーの設定が始まります。
Bluetoothと通知
アプリがBluetoothにアクセスすることを許可するかどうか聞かれるので「許可」を押して権限を付与します。スマホを使う場合は Bluetoothを介して通信を行うようなので。
続いてログイン時に通知をするかどうか聞かれるのでこれも「許可」を押して通知が来るようにしておきます。
キーの追加
セキュリティ関連の設定なので一度パスワードを要求されます。パスワードを入力して「次へ」を押します。
「組み込みのセキュリティキーの追加」という画面が表示されます。画面下に表示されているスマホの部分を押します。画像のiPhone7のところです。
「完了しました。セキュリティキーを追加しました」という画面が表示されます。 これでキーの追加が完了です。
ちなみに
設定後に2段階認証の詳細を確認します。するとセキュリティキーによる認証がデフォルトになっています。「Googleからのメッセージ」より優先されるみたいですね。認証システムアプリを使った認証方法を追加したときは「Googleからのメッセージ」がデフォルトのままでした。
設定後にログインするとどうなるか
設定後にログインするとどうなるか試してみます。パソコンからGoogleアカウントへのログインを試みます。
まずは通常のログインを済ませます。
通常のログインができた後に次の表示が出てきます。※パソコンのBluetoothがオフであった場合は先にBluetoothをオンにするかどうかの表示が出ます。
スマートフォンを確認するように言われるのでこの画面は表示させたままで先ほど設定したスマホを確認します。
スマートフォンを確認すると"誰かがログインしようとしています"という通知が届いています。
通知からアプリに入るとログインを許可するかどうかの確認が画面が出てきます。許可する場合は「はい」、身に覚えのないログインであれば「いいえ、私ではありません」を押します。
今回は身に覚えのあるログインなので「はい」を押します。
ログインを許可すると「デバイスに接続中...」という画面が表示されます。少し待ちます。
少し待っているとログインしていた端末のほうで完了という表示に切り替わっています。これで「次へ」を押せばログインできます。
気を付けること
- Bluetoothがオンになっていないとログインできない
- スマホとログインする端末を横に並べると接続がうまくいく
- 組み込みのキーによる認証は現状chromeでのみ対応している
- セキュリティキーを紛失したときに備えて別の2段階認証の設定もしておく必要がある
これらは意識しておくと良いと思います。
まとめ
以上、「スマホ組み込みのセキュリティキーを設定してGoogleアカウントの認証手段として使うには」でした。
1度設定してしまえばあとは通知を見てスマートフォンのアプリを開くだけなので簡単に2段階認証ができます。万一、パスワードが見破られても、設定した端末を持ってなければログインすることはできないので不正ログイン対策にもつながります。ただしセキュリティキーを紛失してしまうと自身もログインできなくなってしまうので別の認証手段も予め設定しておく必要があります。
それではこれで終わります。