困ったときに使えるJavaのサンプルコード集を紹介【Java逆引きレシピ】
今回はJava開発で役立つ本のお話です。
Javaを使って何かの開発をしていて、例えば「この処理はどうやって実現できるのだろう。さっぱりわからないな。」となったときに重宝される本です。「逆引き」とあるように、ユーザの目的別にサンプルコードや考え方を解説してくれているので使いやすいと思います。
- Java逆引きレシピについて
- どんな内容か
- この本を使った感想
それではよろしくお願いします。
ご紹介するのはこの本です。
基本情報
- 著者:竹添 直樹さん, 高橋 和也さん, 島本 多可子さん, 佐藤 聖規さん
- 出版社:翔泳社
- ページ数:592ページ
- 本の大きさ:14.9 x 2.9 x 21 [cm]
- サンプルコードダウンロード:可
目次
「やりたいこと」をレシピ数と表現することにします。
章 | 見出し | レシピ数 |
---|---|---|
1 | Java開発の準備 | 8 |
2 | Javaの基本 | 54 |
3 | クラス・インターフェース | 30 |
4 | コレクション | 50 |
5 | 日付操作 | 24 |
6 | ファイル・入出力 | 47 |
7 | 並行プログラミング | 29 |
8 | JDBC | 10 |
9 | JUnit | 21 |
10 | ネットワーク、システム、ユーティリティ | 21 |
11 | これからのJava | 22 |
レシピとは
Java開発で本当に必要なテクニックのことを、当書では「レシピ」と表現しています。
言い換えると、開発で「やりたいこと」を実現するためのコードや考え方のことです。
当書の使い方
活用の流れについて図式化してみました。
例えば「変数の型変換がしたいけどやり方がわからない」という場面があったとします。
役立つレシピを開いて該当しそうなレシピを見つけます。該当レシピに型変換のコードと解説が記載されています。あとは実践するのみです。
あとは何かアイデアを得るために当書を活用するというのも良いかなと思います。
内容について
各章の小見出しを紹介します。
Java開発の準備
- セットアップ
- 実行
Javaの基本
- パッケージとインポート
- 変数とデータ型
- コメント
- 制御構文
- 例外処理
- ラムダ
- 文字列操作
- 正規表現
- 数値処理
クラス・インターフェース
- クラスとインターフェース
- アクセス修飾子
- 列挙型
- ジェネリクス
- アノテーション
- リフレクション
- シリアライズ
コレクション
- 導入
- 配列
- List
- Set
- Map
- Stream
日付操作
- 導入
- Date and Time API
ファイル・入出力
- 導入
- ファイル
- パス
- 入出力
並行プログラミング
- 導入
- スレッド
- タイマー
- Concurrency Utilities
- Fork/Join Framework
JDBC
- 基本的なデータベース操作
- 高度なデータベース操作
Junit
- 導入
- テストケース
- テストスイート
ネットワーク、システム、ユーティリティ
- ネットワーク
- ユーティリティ
- システム
これからのJava
- リリースポリシーの変更
- モジュールシステム
- 新しい構文
- APIの拡張
- ツール
- その他
当書を使った感想
筆者の感想をまとめます。
いいね
・実践で役立つ
・目的別に調べられるので本当に知りたいことがわかる
・レシピが多いので開発でよく躓くようなものは大体解決できる
・解説がわかりやすい
・「こういうことができるんだ」という新たな発見もある
・サンプルコードがダウンロードできる
うーん
・あいまいな疑問の解決は難しい(何を見れば良いのかわからない)
・解決できない問題もある(ニッチな領域とか)
・持ち運びには不便(重いし分厚い)
まとめ
以上、『Java逆引きレシピ』についてでした。
開発する際に躓いたときはこの本を見れば何らかの解決手段が見つかることが多いので、手元に置いておくと助けられる場面が結構あると思います。個人的には買ってよかったと思える本でした。
それではこれで終わります。