【Excel】エクセルで関数や書式設定を使って曜日を自動で表示させる
今回は「Excelで曜日を自動で表示させる方法」についてです。
関数や書式設定を使って日付から曜日を割り出すことができます。これを知っておくとカレンダーを自作するときなどにも役に立つかと思います。少し応用すれば、特定の曜日に色を付けたりすることも可能です。
この記事では次の内容を取り扱います。
- TEXT関数を使って日付から曜日を自動表示させる
- ユーザ定義を使って日付から曜日を自動表示させる
- 日付と曜日を同一セルに表示させる
それでは始めましょう。
TEXT関数を使うと対象の値を指定した表示形式に変更することができます。
この関数を利用して次の内容を実現します。
- 日付から曜日を割り出す
- 曜日を指定した形式で表示させる
曜日の表示形式は色々あるので、複数紹介します。
TEXT関数で表示させた曜日と表示形式のサンプル
実際に関数を使って曜日を表示させてみました。
表の見方についてです。
- 3列で一括りとして全部で4パターン
- 1列目は日付をそのまま表示
- 2列目は1列の日付から曜日を表示させるTEXT関数を定義
- 3列目は2列目のTEXT関数の内容を表示
また、曜日の表記方法は4つあります。
- パターン1:曜日(漢字) ※例)日曜日
- パターン2:曜日(漢字)の先頭一文字 ※例)日
- パターン3:曜日(英字) ※例)Sunday
- パターン4:曜日(英字)の略 ※例)Sun
それぞれの表示形式について紹介します。
また、TEXT関数の<日付>の部分については、こちらの表では日付のセルを参照していましたが、日付を直接入力しても問題ないです。
関数を使う1:曜日を漢字で省略せずに表示
曜日を漢字で省略せずに表示するには、TEXT関数の括弧内に日付と"aaaa"を定義します。
"aaaa"は「曜日(漢字)省略なし」を意味するものだと思ってもらえれば良いかと思います。
この表示形式を指定すると曜日が漢字で省略なしで表示されます。
- 日曜日
- 月曜日
- 火曜日
- 水曜日
- 木曜日
- 金曜日
- 土曜日
このように「〇曜日」という表記になります。
関数を使う2:曜日を漢字の省略形で表示
曜日を漢字の省略形で表示するには、TEXT関数の括弧内に日付と"aaa"を定義します。
- "a"が4つ:曜日(漢字)省略なし
- "a"が3つ:曜日(漢字)省略あり
漢字表記にする場合は、"a"の数で省略するしないが決まります。
この表示形式を指定すると曜日が漢字で省略した状態で表示されます。
- 日
- 月
- 火
- 水
- 木
- 金
- 土
このように「曜日(漢字)の先頭一文字」という表記になります。
関数を使う3:曜日を英字で省略せずに表示
曜日を漢字で省略せずに表示するには、TEXT関数の括弧内に日付と"dddd"を定義します。dが4つです。
"dddd"は「曜日(英字)省略なし」と覚えておくと良いと思います。
この表示形式を指定すると曜日が英字で省略なしで表示されます。
- Sunday
- Monday
- Tuesday
- Wednesday
- Thursday
- Friday
- Saturday
このように英語表記になります。
関数を使う4:曜日を英字の省略形で表示
曜日を漢字の省略形で表示するには、TEXT関数の括弧内に日付と"ddd"を定義します。
- "d"が4つ:曜日(英字)省略なし
- "d"が3つ:曜日(英字)省略あり
英語表記にする場合は、"d"の数で省略するしないが決まります。
この表示形式を指定すると曜日が英字で省略した状態で表示されます。
- Sun
- Mon
- Tue
- Wed
- Thu
- Fri
- Sat
このように英語の省略形での表記になります。
ユーザ定義を使って日付から曜日を自動で表示させる
Excelの「ユーザ定義」という機能を使って曜日を表示させることもできます。
ユーザ定義の機能を利用して次の内容を実現します。
- 日付を入力したらその日の曜日を表示させるようにする
ユーザ定義でも曜日の表示形式は色々あるので、複数紹介します。
ユーザ定義の開き方
「ユーザ定義」は「セルの書式設定」という画面のなかにあります。
セルの書式設定の開き方はいろいろあります。
- Excelのセル上で右クリック > セルの書式設定
- Excel画面上部のホーム > 「数値」の枠にあるプルダウンを開く > その他の表示形式
- キーボードの「Ctrl」と「1」を押す
どの方法でも良いです。
ユーザ定義で表示させた曜日と表示形式のサンプル
実際にユーザ定義を使って曜日を表示させてみました。
表の見方についてです。
- 3列で一括りとして全部で4パターン
- 1列目は日付をそのまま表示
- 2列目は日付を入力してユーザ定義を設定
- 3列目は2列目のユーザ定義の内容を表示
また、曜日の表記はTEXT関数と同様に4つあります。
ユーザ定義を使う1:曜日を漢字で省略せずに表示
この設定の表記例を挙げると、対象の日付が日曜日だった場合「日曜日」と表示されます。
ユーザ定義を使う2:曜日を漢字の省略形で表示
この設定の表記例を挙げると、対象の日付が日曜日だった場合「日」と表示されます。
ユーザ定義を使う3:曜日を英字で省略せずに表示
この設定の表記例を挙げると、対象の日付が日曜日だった場合「Sunday」と表示されます。
ユーザ定義を使う4:曜日を英字の省略形で表示
この設定の表記例を挙げると、対象の日付が日曜日だった場合「Sun」と表示されます。
TEXT関数を使って日付と曜日を同一セルに表示させる
少し応用です。
TEXT関数を使って1つのセルに日付とセルを表示させます。
この関数を利用して次の内容を実現します。
- 日付を参照して日付と曜日を1つのセルに表示させる
日付と曜日をまとめて表示する関数の内容
TEXT関数の2つ目の要素に日付と(曜日)を表示させる表示形式を定義します。
定義した内容について解説します。
文字列 | 意味 | 例 |
---|---|---|
yyyy | 西暦を表す | 2024 |
m | 月を表す | 7 |
d | 日を表す | 1 |
aaaa、aaa、dddd、ddd | 曜日を表す | 日曜日 |
/ | 固定の文字列で"/"が表示される | - |
( | 固定の文字列で"("が表示される | - |
) | 固定の文字列で")"が表示される | - |
それぞれこのような意味を持ちます。"yyyy"など特別な意味を持つ文字列と、"/"などの文字列を組み合わせて日付と表現することができます。
書式設定を使って日付と曜日を同一セルに表示させる
ユーザ定義に日付と(曜日)を表示させる表示形式を設定します。
定義した内容は前述のTEXT関数の内容と同様なので割愛します。
おわりに
以上、「Excelで曜日を自動で表示させる方法」についてでした。
TEXT関数やユーザ定義を使うことで日付からその日の曜日を割り出して表示させることができます。少し応用すれば日付と曜日を1つのセルにまとめて表示させることも可能です。これでエクセルでカレンダーなどが簡単に作れたりするので便利な場面もあるかと思います。
それではこれで終わります。